じっとしていられない、注意の持続ができないなど心配な行動を起こすお子さんに対し、なんでうちの子は・・・と憂鬱になってしまうことはありませんか。
また周囲の冷たい視線を感じたり、親のしつけが悪いなどと思われたり、誤解に苦しんでいる方もいるかも知れません。
この記事では、そんな親御さんが気持ちを楽に過ごせる方法をご提案いたします。
ADHD(注意欠陥・多動症)のお子様のよくある行動
・忘れっぽく集中できない
・注意の持続ができない
・ひとつずつの課題がきちんと終わらない
・忘れ物・なくし物をしやすい
・じっとしていられない
・相手の応答を待たずにしゃべる
・思ったらすぐに行動に移してしまう
・ルールを守ることが難しい
どうやって接すればよい?
・用意するものは、親御さんも一緒に手伝う
・あらかじめ時間に余裕をもって計画をたてる
・体を動かせる環境を用意する
・スモールステップで成長をサポート
・できること、よいところに目を向ける
個性を大切に、認めることから
他の子どもと比べて、なんでこの子はちゃんとできないのと、イライラすることはありませんか?
ADHDのお子さんは、言うことを聞かない悪い子ではありません。
生まれ持った特性から、ぶざけている、迷惑をかけていると、周囲を勘違いさせてしまうことがあるのです。
そんなお子さんを一番身近で理解できる存在は親御さんです。
落ち着きがない、ルールの守れない状況に対して注意されることが多いと、なんでこんなに自分はダメなんだろうと、自信を失くしてしまい、ストレスを感じることが多くなり、うつ病などの精神疾患を発症してしまうこともあります。
まずはお子さんの特性は個性として、よいところを伸ばし、少しずつ成長できるような環境を用意しましょう。
スモールステップで達成感を
いきなり理想を追求しては、お子さんも親御さんもそれができないことで、負担に感じてしまいます。
過去の状態からの進歩に対し、評価することが大切です。
小さなできた!の積み重ねが自信となり、さらなるステップを目標にし、成長することができます。
ただし注意しなければならないのは、人の特性を変えることはできないということです。
自分の子どもには期待をしがちですが、どんなに気持ちを注いでも、人を思い通りにすることはできません。
現在活躍されている起業家の方々も、自分はADHDだと思うと言われているのをよく耳にします。
思ったらすぐに行動、まわりに合わせることができない。
そんな経験をしながらも、大人になるにつれ成長し、良い部分が仕事の上で生かされているのです。
お子さんは何に興味を持っていますか?得意なことは何ですか?
興味のあることを広げて知識を深く身に付けたり、勉強や決まりを守る時間と、趣味を楽しむ時間を区別しながら、意欲的に生きていけるようにサポートすることも大切だと思います。
自分や相手を責めずに、気持ちをリフレッシュ
頭では分かったいても、子どもに厳しくし過ぎてしまった、頭ごなしに叱ってしまった・・・なんてことはありませんか。
人間ですから、いつも穏やかに・・・なんて無理ですよね。
そんな時には自分を責めずに、頑張ったことにも目を向けましょう。
お子さんに対しても同じです。
失敗を責めるのではなく、頑張ったことにも目を向け、失敗は反省して成長するチャンスととらえ、次に生かす考えを身につけられるよう導きましょう。
また親が甘やかしているという、周囲からの誤解に苦しむ親御さんも少なくありません。
身近な方には、あらかじめADHDであることや、その特性を伝えつつ、同じような思いをしている方との交流などを通し、理解をしてくれる仲間をつくることで、気持ちが楽になるでしょう。
親御さんの息抜きも必要です。
お子さんのことで頭がいっぱいになってしまっては、ゆとりを持つことができなくなりますよね。
ときには気分転換をして好きなことに集中し、リフレッシュしてくださいね!
LINEで話し相手・会話サービスの『こころケア』
お悩み・愚痴・世間話をしてもやもやをスッキリと!
初回は15分お試しができます。
参考
厚生労働省:発達障害の理解~メンタルヘルスに配慮すべき人への支援~
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000633453.pdf
文部科学省 参考3 定義と判断基準(試案)等
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/attach/1361233.htm